禁煙
禁煙カウンセリング 喪失感
依存症では乗り越えないといけない山がいくつかありますが、最初の壁しては身体的な離脱症状があります。禁煙初期ではとにかくイライラすることが多いのではないでしょうか。イライラするので、どうしてもタバコが欲しいという思いに囚われてしまいます。こうしたイライラに対してどのように対応すればよいでしょうか。依存症の特徴としては禁止しようとすればするほど、その思いは強まってしまうという傾向があります。いわゆる「我慢」はスマートな戦略ではないということです。我慢は喪失感によるものです。あったものがないわけですから、懸命に取り戻そうとするのが人間の性でもあります。
タバコを吸わせるような菌は存在していません。しかし心理療法では概念としてイライラ感をつくりだすものを「渇望お化け」などと称して対象化しています。これは古い生活習慣の象徴です。禁煙に成功するには新しい生活習慣を獲得していく必要があります。そのためには、まず古い習慣を対象化する必要があります。この対象化ができれば次のステップに進むことができます。