カウンセリング
ソマティック・エクスペリンシング™︎(SE)のトラッキング
ソマテック・エクスペリエンシング™︎(SE)では、身体の感覚を重視していきますが、その感覚のトラッキングも重要になります。SEのトラッキングは連続的な変化の追跡です。トラッキングをする前に、その瞬間何を体験しているのか、例えば硬さがったり、引きずった感覚だったり強い痛みの場合もあるかもしれません。そしてそれが身体のどこで感じているかについても観察していきます。「左胸の筋肉が硬くなった感覚があるんですね」といったようなことをしていきます。そしてその感覚を詳細に調べていきます。それはどんな感じがしますか?それが形としてはどのようなものですか?その感覚と形として喩えるならはどうんな感じでしょうか?ボールでしょうか?ビー玉でしょうか?重さや手触りはどうでしょうか?動いているでしょうか?どこから始まってどこで終わるのか?といった感覚の変化に気づいていくようにします。そしてその感覚に気づいているうちに、何が起きるのか、時間の経過とともにどうなっていくのかを観察していきます。より硬さが激しくなるのか、それとも同じなのか、何か変化が消していくのか、あるいはその感覚が移動していくような場合もあります。もし不快感が続くようであれば、身体感覚の中でそれほど苦痛ではない場所を見つけていくことも重要です。あるいは部屋に意識を向けていくと、身体感覚がおさまってくる場合もあります。不快な感覚が入っていくような場合は、その感覚にと共にいてもらい、次に何に気づくかを見ていきます。こうしたところはフォーカシングに共通しているところです。クライエントが自律神経の振り子によって安定を取り戻すようであれば、その資源について意識してもらうことも心理療法にとっても重要です。