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4.【書評】子どもを生きればおとなになれる<インナーアダルト>の育て方 クラウディア・ブラック 境界の混乱

境界とは、自分が他の人とは別の独立した存在であることを保障するものです。私たちの育った家庭では、多くの場合、境界の歪みや混乱が起こっていたり、はっきりした境界が存在しませんでした。それは見捨てられ体験を起こすことになります。境界の混乱は、例えば次のような形で現れます。

親が子供を仲間として扱う

親が子供と、まるで友人や仲間であるかのような関係を作ることがよくあります。子供を自分の同盟相手としてみなすと言う事は、親子の境界が存在しないということです。そして、子供の年齢にふさわしくないところまで知らせてしまうのです。

親が子供に責任を負わせようとする

親が自分の感情や考えや行動に責任を持たず、子供にその責任を負わせようとすることがあります。その親子の境界がねじれた状態です。例えば、結婚がダメになったのは、子供が悪い子だったせいだと言ったり、子供のせいでストレスが溜まるから、酒やドラックが必要なんだと言うのは、子供の責任ではないことを子供に負わせ不可能なことをやらせようとすることです

親のニーズが子供より優先となる

親が自分のニーズを満たすために子供を利用する時、子供の境界への侵入が起こっています。

親が子供に自分と同じでいるように求める

親が子供を自分とは別の独立した存在として見ることができないと言うのは、つまり子供の境界を認めないと言うことになります。親と同じものを運び、同じような服装をし、同じように感じると言うわけです。これは特に10代の子供にとっては辛いことです。

親が子供を自分の延長とみなす

親が子供に対して自分が果たせなかった夢を叶えた欲しいと望むことは、子供自身の境界を認めず、子供を自分の人生の延長とみなすことです。

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