SRS-2心理検査についてのご案内
日常生活での行動観察から、自閉スペクトラム症(ASD)と関連する症状を測定する検査です。
65項目からなる4件法による質問紙で、保護者や教師など、対象者の日常をよく知る人が回答し、検査者が採点します。合計粗点と総合T得点により、ASDと関連した社会的障害の重症度を量的に把握することができます。ASDの中でその重症度を捉えることにも、ASDと他の障害との間を識別することにも優れています。集団を対象とする一次スクリーニングに加え、相談や受診の場面での二次スクリーニングとしても有用です。研究または症状の改善に特化した臨床研究において利用できる5つの治療下位尺度(社会的気づき、社会的認知、社会的コミュニケーション、社会的動機づけ、興味の限局と反復行動)が算出できます。DSM-5互換尺度として、社会的コミュニケーションと対人的相互交流(SCI:Social Communication and Interaction)と興味の限局と反復行動(RRB: Restricted Interests and Repetitive Behavior)の2つの下位尺度も提供しています。対象年齢は3~18歳、検査時間は15~20分程度です