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ブログ | E-Life カウンセリングセンター

禁煙

イメージの利用

イメージは依存症にとって大敵です。パチンコ依存症の方にとって、新装開店時の花輪などをみるとひとたまりもありません。タバコをやめて数日間はタバコケースのデザイン、普段喫煙していた場所などを思い浮かべることでしょう。しかしそこに意識が向くと渇望が生じてきます。あれだけ止めたいと思って禁煙を実行したのに、そのような意識はどこか遠くにいってしまうのです。そうなると依存キャラクターが意識の中心に陣取ることになります。まず手始めにやるのは葛藤を作り出すことです。「1本くらいなら身体への害は少ないよ」、「依存症は誰でもなることだから、私もその一人で問題はない」、「もう少し時期をずらして実施すればよい。とりあえず1本吸っておこう」などです。このように依存キャラクターは巧みに葛藤を作り出してしまいます。そこでこうした状態にならないようにイメージを制御します。タバコに関する意識が高まるようであれば、健康的ではつらつとして行動している自分、喫煙するために必要だったお金を使ってリッチな気分で生活している自分、今まで喫煙者だということで、他者が寄り付かなかったのが、禁煙によって気軽に話しかけてくれるようになった場面、また逆のネガティブなイメージとしては、タバコによる奴隷状態となって体臭のきつい惨めな自分をイメージしてみるのもよいかと思います。一度イメージを構築してしまうと喫煙を想起した際にいつでも切り替えることができるのでとても便利です。もちろんこれもお金は不要です。個人的には禁煙によって得られる価値ある生活をしているイメージをおすすめしています。