禁煙
禁煙セラピー なぜ成功したかわからない
禁煙セラピーの本を読んで成功した方はこの世界にたくさんいらっしゃるかと思います。禁煙セラピーで成功した人の中には、なぜ自分がこの本を読んで禁煙に成功したのかがよくわからないと思う人が多くいらっしゃいます。実は私もその一人でした。あれだけ禁煙に取り組んで失敗したのに、この本を読むだけであっさり止められるので、魔法にかかったように感じたものでした。成功したことは嬉しかったのですが、理由を知りたくなりました。いろいろと本を読みあさったりして探求してみたのですが、どうもよくわかりません。精神分析理論や認知行動理論にもどうもあてはまりません。しかし禁煙セラピーのメソッドを知ることによって大枠の考えを理解することができました。心理療法には動機付け面接というものがあります。依存症にはよく用いられることが多いのです。問題行動に対して克服していけるように動機付けを高めていく方法です。この方法は同機が低い方や迷っている方にはとても有効のように思います。一方で禁煙セラピーをしたいと思っている方はすでに決断した方です。禁煙セラピーではその逆をします。すなわち喫煙をする要因をことごとく潰すという方法です。いいかえると逆動機付け面接といえます。認知療法的には喫煙理由を無効化するような認知再構成をしているともいえます。そうすることで、喫煙動機を消失させてしまいます。そして動機がなくなったことは本人自身は自覚できないため、いつの間にか禁煙していたと感じます。禁煙セラピーで失敗している方は、喫煙理由を無効化できないまま終わっている可能性が高いか、初期の禁断症状を超えることができなかった場合が考えられます。喫煙が必要なものだという強固な記憶あると成功率が下がるために、この点についてしっかりと掘り下げていく必要があります。