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禁煙

禁煙のためのカウンセリング

禁煙セラピーは1980代に開発された技法で、当時の心理療法の技法からすると画期的なものだったと考えます。当時は精神分析、行動療法、人間中心療法はありましたが、認知療法などはまだ開発されたばかりでした。禁煙セラピーのユニークさは記憶に介入して認知を変化させるところにあります。アレンカーがこれを一人が開発したというのはすごいと思いますし、カー自身がヘビースモーカーだったことを考えると多くの試行錯誤の上で取り組んできたことがうかがわれます。一方で認知行動療法の発展もめざましいものがあり、禁煙のためのプログラムがいくつか開発されています。動機付け面接などもそのひとつです。禁煙セラピーは原則1日ですが、認知行動療法の場合は、全部で10回程度となります。禁煙セラピーに比べ長期間の来談が必要ですが、ご自宅で禁煙のための工夫ができるところも利点です。特に禁煙初期の渇望にたいする対処は充実しているといえます。したがって薬物治療との相性もよいと考えられます。一方で長期的な禁煙となると禁煙セラピーの戦略は非常に合理的です。喫煙する理由を徹底的に潰していくからです。喫煙の利点がなければ吸う理由はないので渇望そのものも生じないということなのです。