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ブログ | 心の傷を癒す新しい選択肢。オンラインで手軽に。EMDRとフラッシュテクニック ソマティックエクスペリエンシング

ソマティック・エクスペリエンシング™︎

ソマティック・エクスペリエンシング®(SE)の核心にあるのは、私たちの神経系が自らバランスを取り戻そうとする「自己調整能力」です。

渦の理論:二つのエネルギーの対話
私たちの心身には、相反する二つのエネルギーの「渦」が存在すると考えます。

1. トラウマの渦(Trauma Vortex)
過去の衝撃や過度なストレスによって、神経系の中に閉じ込められた「未完了のエネルギー」です。

感覚: 締め付け、冷たさ、震え、過覚醒(パニック)、あるいは麻痺(しびれ、虚無感)。

特徴: 強力な引力があり、意識をネガティブな感覚や過去の記憶へと強く引きずり込もうとします。

2. 癒しの渦(Healing Vortex)
私たちが本来持っている「生命力」や「回復力」のエネルギーです。

感覚: 呼吸の深まり、温かさ、適度な弛緩、安心感、今ここにいる感覚。

特徴: 身体が本来のバランス(ホメオスタシス)に戻ろうとする、穏やかで力強い自然な流れです。

カウンセリングでは、トラウマの渦に飲み込まれないよう注意しながら、**癒しの渦を育て、二つの渦の間を「振り子」のように行ったり来たり(ペンジュレーション)**させることで、神経系の再構築を助けます。

改善のプロセス:凍りついたエネルギーが溶け出す瞬間
例えば、過去の事故以来、運転席に座ると動悸が止まらなくなってしまったAさんのケースで、そのプロセスを見てみましょう。

「リソース(資源)」の確保
いきなり事故の恐怖(トラウマの渦)には触れません。まずは、今この部屋で感じられる「椅子の背もたれの心地よさ」など、癒しの渦に繋がる小さな感覚を丁寧に味わいます。これが回復のための「命綱」になります。

滴下(タイトレーション)と振り子運動
大きな苦痛を一気に扱うのではなく、コップの水を一滴ずつ垂らすように、ごく微細な感覚から触れていきます。

「今、ハンドルを握る想像を少しだけした時、体に何が起きていますか?」
「胸が少しだけキュッとします」
「その感覚を、ただ観察してみましょう。……少し苦しくなったら、先ほどの背もたれの安心感に戻ってきてくださいね」

リリースの兆し:エネルギーの解放
不快な感覚と安心感の間を何度か行き来するうちに、神経系に閉じ込められていた「戦うか逃げるか」のエネルギーが解放され始めます。
Aさんの指先が小さく震え始め、そこからじわじわと身体全体が内側から熱くなっていくのを感じました。これは、凍りついていた神経系のエンジンが再び温まり、エネルギーが循環し始めたサインです。

完了と調和
熱さが引いていくのと同時に、Aさんは無意識に「はぁ〜っ」と深く長い溜息をつきました。それまで浅く止まりがちだった呼吸が、まるで見えない壁が取り払われたかのように、滑らかでゆったりとしたリズムへと変わっていきます。
「胸のつかえが取れて、空気が奥まで入ってくる感じがします」と、Aさんは穏やかな表情で語られました。

あなたへ
トラウマの渦は、あなたを飲み込もうとする恐ろしい嵐のように感じられるかもしれません。しかし、あなたの体の中には必ず、それと同じかそれ以上の力を持つ「癒しの渦」が眠っています。

身体が熱くなったり、呼吸が深くなったりするのは、あなたの生命力が「もう安全だよ」と確信し、凍りついた過去を溶かしている証拠です。私たちはその力を信じ、一歩ずつ、本来の健やかさへと戻る旅を共に歩んでいきます。

ソマティック・エクスペリエンシング®(SE)のプロセスを経て、身体が温かくなり、呼吸が滑らかに整っていく……その変化は、あなたの神経系が「凍りつき」から解け、再び生命の循環を取り戻した素晴らしいサインです。

こうした実感を伴う変化が起きた後、日常生活ではどのような「回復の兆し」が現れてくるのか、いくつかお話ししましょう。

リリースの後に訪れる日常の変化
1. 「今、ここ」の解像度が上がる
神経系の過度な緊張(トラウマの渦)から解放されると、周囲の景色が明るく見えたり、音や香りをより鮮明に、かつ穏やかに感じられるようになります。過去の影に怯えるのではなく、現在の安心感にどっしりと根を下ろせるようになります。

2. 感情の波を乗りこなしやすくなる
「振り子運動(ペンジュレーション)」の練習を重ねることで、心の中に「余裕(レジリエンス)」が生まれます。少し嫌なことがあっても、以前のようにパニックになったり深く落ち込み続けたりせず、「あ、今は少しトラウマの渦に寄り添っているな」と客観的に気づき、自分で癒しの渦へ戻る術が身についていきます。

3. 身体の「微細な声」に気づける
呼吸が滑らかになる感覚を一度知ると、身体が再び緊張し始めたとき、早い段階で「あ、少し肩に力が入っているな」「呼吸を止めようとしているな」と気づけるようになります。ひどくなる前に自分をケアできる、一生もののセルフケア能力です。

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