ソマティック・エクスペリエンシング™︎
頑張りすぎていませんか?『心の電池』が切れる前に知っておきたい、自分を労わる3つのサイン
「最近、なんだかずっと体が重い」 「寝ても疲れが取れないけれど、休むほどではない気がする」 「周りに迷惑をかけられないから、もう少しだけ頑張らなきゃ」
そう自分に言い聞かせながら、毎日を必死に駆け抜けているあなたへ。
現代社会を生きる私たちは、無意識のうちに「頑張ること」を当たり前にしてしまいがちです。しかし、私たちの心と体には、スマートフォンと同じように「充電」が必要です。もし、あなたが以下のようなサインを感じているなら、それはあなたの『心の電池』が残りわずかであるという、体からの切実なメッセージかもしれません。
今回は、自律神経の仕組みに基づいたトラウマ療法**「ソマティック・エクスペリエンシング®(SE™)」**の視点を交えながら、自分を労わるためのサインと、身体からアプローチする新しい癒しの形についてお伝えします。
1. 脳ではなく「身体」が悲鳴を上げている?見逃しがちな3つのサイン
私たちはストレスを感じたとき、どうしても「頭(思考)」で解決しようとします。「もっと効率よく動けばいい」「ポジティブに考えよう」と。しかし、ストレスやトラウマの反応は、実は思考ではなく**「自律神経(身体)」**に刻まれています。
心の電池が切れる前に現れる、代表的な3つのサインを見ていきましょう。
サイン①:常に「戦闘モード」が解除されない(過覚醒)
夜、布団に入っても目が冴えて、明日の仕事の段取りや過去の失敗が頭を巡りませんか?これは自律神経の「交感神経」が過剰に働いている状態です。野生動物が外敵を警戒して、いつでも逃げ出せるように神経を張り巡らせているのと同じ「サバイバル・モード」から抜け出せなくなっているのです。
些細な物音にビクッとする
常に肩に力が入っている
イライラしやすく、リラックスの仕方がわからない
サイン②:感情のスイッチがオフになる(低覚醒・凍りつき)
「悲しいはずなのに涙が出ない」「なんだか現実感がない」「体が泥のように重くて動けない」。これは、過剰なストレスから心を守るために、システムが強制終了(シャットダウン)を起こしている状態です。電池が完全に切れるのを防ぐために、身体が「凍りつき(フリーズ)」を選択しているのです。
何に対しても意欲が湧かない
自分が自分ではないような感覚がある
人と会うのが億劫で、引きこもりたくなる
サイン③:原因不明の「身体の違和感」が続く
病院に行っても「異常なし」と言われるけれど、喉が詰まった感じがする、胸が苦しい、お腹の調子がずっと悪い……。これらは、言葉にできない感情やストレスが、身体の中に「エネルギー」として閉じ込められているサインかもしれません。
2. なぜ「お話しするだけ」では解決しないことがあるのか?
カウンセリングと聞くと、多くの人は「悩みを言葉で打ち明け、アドバイスをもらう場所」を想像するでしょう。しかし、中には「原因はわかっているのに、体がどうしても反応してしまう」「話し出すとトラウマが蘇ってパニックになる」という方もいます。
それは、ストレスの記憶が**脳の「言葉を司る部分」ではなく、より原始的な「生存を司る脳(自律神経)」**に残っているからです。
そこで注目されているのが、**ソマティック・エクスペリエンシング®(SE™)**です。SE™は、ピーター・リヴァイン博士によって開発された、身体感覚を通じたトラウマ療法です。
3. 具体的なセッションの流れ:身体の「治癒力」を呼び覚ますステップ
SE™のセッションは、一般的なカウンセリングとは少し異なります。無理に辛い過去を掘り下げるのではなく、安全を確保しながら、身体の反応を丁寧に追っていきます。
ステップ1:安全な場所の確立(リソーシング)
まずは、あなたが「今、この場所で安全である」と身体が感じられるように準備します。 「今、椅子に座っているお尻の感覚はどうですか?」「部屋の中で、見ていて少しホッとするものはありますか?」 こうした対話を通じて、過覚醒状態にある神経系を鎮め、安心感(リソース)を見つけていきます。
ステップ2:小さな感覚に耳を澄ませる(トラッキング)
次に、今起きている身体の微細な感覚を「トラッキング(追跡)」します。 「胸が少し締め付けられる感じがします」「指先が少し冷たいです」といった言葉にならない身体の声に注目します。専門のセラピストがガイドしますので、うまく言葉にできなくても大丈夫です。
ステップ3:感覚の波を乗りこなす(ペンデュレーション)
辛い感覚だけに集中すると、神経系は再びパニックを起こしてしまいます。 SE™では、「少し苦しい感覚」と、先ほど見つけた「安心できる感覚(リソース)」の間を、ペンデュラム(振り子)のようにゆっくりと行ったり来たりします。これにより、神経系がキャパシティを少しずつ広げていく練習をします。
ステップ4:エネルギーの解放(ディスチャージ)
安全が確保されると、身体の中に溜まっていた「サバイバル・エネルギー」が自然と動き出します。 深い呼吸が出る、体が微かに震える、涙がこぼれる、体温が上がるといった現象が起こることがあります。これは野生動物が危機を脱した際に行う「放電」と同じ、健康的な浄化プロセスです。
ステップ5:完了と統合
最後に、神経系がより落ち着いた状態(ホメオスタシス)に戻るのを待ちます。 セッションが終わる頃には、「視界が明るくなった」「呼吸が深くなった」「体が軽くなった」といった感覚を抱く方が多くいらっしゃいます。
4. 「心の電池」を再充電するために、今あなたができること
もし、あなたが「もう頑張れない」と感じているなら、それはあなたが弱いからではありません。あなたの神経系が、これまであなたを守るために、限界までフル稼働してきた証拠なのです。
e-ライフ・カウンセリング・センターでは、この身体志向のアプローチを取り入れ、言葉だけでは届かない深い部分のケアを大切にしています。
自分を労わる第一歩
まずは、1日数回、**「今、私の体はどんな感じかな?」**と問いかけてみてください。
呼吸が浅くなっていないか?
奥歯を噛み締めていないか?
足の指に力が入っていないか?
気づくだけで、神経系は少しずつ緩み始めます。
結びに:新しい自分への扉を開く
頑張りすぎてしまう人は、他人の期待に応えるのが得意で、自分のケアを後回しにしがちな優しい方ばかりです。でも、あなたが倒れてしまっては、大切な人を守ることもできません。
『心の電池』が空っぽになって動けなくなる前に、身体の声に耳を傾けてみませんか?
ソマティック・エクスペリエンシング®(SE™)という身体からのアプローチは、あなたの中に眠っている「回復する力(レジリエンス)」を呼び覚ますお手伝いをします。
「何を話せばいいかわからないけれど、とにかくしんどい」 そんな状態でのご相談も、私たちは歓迎します。あなたの身体が本来持っている静けさと、健やかさを取り戻す旅を、一緒に始めましょう。
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(リンク:https://e-lifecc.com/)
あなたの心が、再び穏やかなエネルギーで満たされる日を、心よりお待ちしております。