カウンセリング
ソマティック・エクスペリエンシング™️によるエネルギー解放
1. 根っこの考え方
SEの創始者ピーター・リヴァイン博士は、「トラウマは出来事そのものではなく、その時に体が起こしかけた反応が途中で止まってしまった状態だ」と説明します。
動物は危機を切り抜けたあと、震えたり深呼吸したりして体に溜まったエネルギーを放出しますが、人間は理性や社会的な抑制でそれを止めてしまうことが多いんです。その結果、処理しきれなかった反応が心や体に残ってしまいます。
2. エネルギーを解放する流れ
SEでは、いきなり辛い記憶に飛び込むことはしません。安全を確保しながら、段階的に進めます。
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安全感をつくる
まずは呼吸や足の裏の感覚、心地よい景色など、自分が落ち着ける感覚を見つけます。これが土台になります。 -
体の感覚を観察する
感情よりも先に、「今ここ」で感じられる体の温かさや重さ、動きなどをゆっくり確かめます。 -
行き来する(ペンデュレーション)
安心できる感覚と、やや刺激的な感覚を行ったり来たりしながら、体が少しずつストレスを処理できるようにします。 -
自然な反応を完了させる
震え、深いため息、あくび、涙、手足の温かさの変化などが出てくることがあります。これは体が「もう安全だ」と判断しているサインです。 -
落ち着きを味わう
解放のあとにやってくる静けさや広がりをしっかり感じて、体に「終わった」という記憶を残します。
3. 解放のときによくある反応
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細かい震えや筋肉のピクつき
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自然に出る伸びや動き
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深い呼吸やあくび
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涙や笑い
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血流が戻ってくる温かさ
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視野が広くなる感覚
これらは意図的にやるものではなく、体が勝手に始める自然な動きです。
4. 気をつけたいこと
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強いトラウマの場合、自己流で深く入りすぎると逆にしんどくなることがあります。
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「無理やり吐き出す」方法は、神経を再び過剰に興奮させることがあるので避けたほうがいいです。