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ブログ | 心の傷を癒す新しい選択肢。オンラインで手軽に。EMDRとフラッシュテクニック ソマティックエクスペリエンシング

カウンセリング

フラッシュテクニックの体験談や内容について

フラッシュ・テクニックは、トラウマケアに用いられる比較的新しい心理療法で、特にクライアントに過度な負担をかけずにトラウマ記憶の影響を和らげることを目的としています。EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)の補助的手段として開発され、短時間で実施できる点が特徴です。

具体的な体験談として、以下のような報告があります。

 

フラッシュ・テクニックの体験談に見られる傾向

 

  • トラウマ記憶に直接触れる負担が少ない: 多くの体験談で共通しているのは、「つらい記憶に深く向き合うことなく、楽になった」「トラウマ体験を詳しく話す必要がなかった」という点です。フラッシュ・テクニックは、ポジティブな記憶やイメージに意識を集中させながら、タッピングや瞬きを行うことで、間接的にトラウマ記憶の処理を促します。このため、クライアントがトラウマに直面することへの抵抗感が少なく、治療が進めやすいと感じるようです。
  • 短時間で効果を実感: EMDRが90分程度の時間を要するのに対し、フラッシュ・テクニックは30分程度で実施されることが多く、短時間で効果を実感できたという声が聞かれます。セッションの時間が限られている場合や、クライアントが疲弊している場合でも導入しやすいとされています。
  • 心理的負担が少ない: トラウマ記憶に触れる際に一時的に不安が高まることは他の療法でもありますが、フラッシュ・テクニックは「心理的な負担感が非常に小さい」と評価されています。万が一効果がなかった場合でも、この手法による心理的な悪影響がほとんど生じないことも利点として挙げられます。
  • 効果の具体例: 「気持ちが楽になった」「心に刺さっていたトゲが抜けた感じがした」「痛みがなくなった」といった、トラウマによる苦痛が軽減されたという具体的な効果が報告されています。
  • 子どものカウンセリングにも有効: トラウマ記憶に触れる負担が少ないことから、子どもへのカウンセリングで活用されることもあります。「脳の原始的な仕組みに働きかけるため、大丈夫だよ、と言い聞かせるよりも効果がある」という見解もあります。

 

一般的な実施の流れ(体験談から推測されることが多い内容)

 

  1. トラウマ記憶の特定: 最初に、クライアントを悩ませているトラウマ記憶を一言で特定します。この際、詳細な内容は話す必要はありません。
  2. ポジティブなリソースに集中: 次に、クライアントが安心感や楽しさを感じるようなポジティブな記憶、イメージ、活動、音楽などに意識を集中します。
  3. タッピングや瞬き: ポジティブなリソースに集中しながら、セラピストの指示でタッピング(左右交互に軽い刺激を与える)や瞬きを繰り返します。
  4. 変化の確認: 一連のプロセスを通じて、トラウマ記憶に対する感情や身体感覚の変化を確認します。

注意点として、フラッシュ・テクニックは比較的新しい治療法であり、全てのケースに万能なわけではありません。 専門の資格を持ったセラピストの指導のもとで実施されることが重要です。

 

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