カウンセリング
ソマティック・エクスペリエンシング™︎(Somatic Experiencing®)のペンデュレーション
ペンデュレーション(Penduretion/振り子の原理):自律神経において交感神経と副交感神経があることは古くから知られています。交感神経と副交感神経は本人の意識とは別に不随意によって自動的に行われている部分があります。したがって個人の体験や生理学的特性によっては交感神経優位となったり、副交感神経優位となったりします。この判断は、振り子の原理によっていったりきたりしていると仮定されます。ソマティック・エクスペリエンシング™︎では、この振り子の振れ幅を小さいものから大きいものにしていくことがベーシックなやり方で、その点でトラウマ記憶の滴定は重要です。こうしたプロセスによって、自律神経の自然な流れを取り戻していくようにしてきます。クライエントの振り子の振れ幅が少ないようであれば、小さな刺激によって交感神経優位になってしまいがちです。その場合に発汗や動悸等が生じてしまい、不安が強くなったり、意識が過覚醒となってしまします。また、振れ幅がしかしデメリットばかりではなく、警戒性が強いことは生存確率を高めますので、良し悪しは一概に言えません。ただトラウマ記憶によってそのようになっている、または振り子の幅が強すぎて、解離の領域にあって、その領域内に留まってしまうのであれば、心理的負担も大きくなります。そのためSEでは適切た滴定によって、本来クライエントが持っている振り子の振れ幅に回復をうながすようにすることを一つの目的としています。