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MMPI-3でわかること  自己効力感

MMPI-3でわかること 自己効力感

自己効力感は、認知行動療法を理解する上で非常に重要な概念です。自己効力感は心理学者のアルバート・バンデューラが提唱した概念として広く知られています。この概念は、私たちの行動やモチベーション感情の大きさなどに大きな影響を与えると考えられています。自己効力感は単なる楽観主義は異なり、過去の成功体験や能力に基づいて形成された、より具体的な信念となります。自己効力感が高い人は困難な課題に積極的に取り組むことができます。また失敗をしてもそれを肯定的に受け止め、努力を続けることができます。一方で、自己効力感の低い人は課題を避ける傾向があると考えられます。また、重大な決断をすることが難しくなり、躊躇してしまう場合があります。こうした経験から過去を悔やんだりする傾向もあると考えられます。また困難に直面するとすぐに諦めてしまうことも少なからず生じてしまいます。

 

自己効力感は、以下の要素から形成されていると考えられます。

 

・達成経験:過去の成功体験が多いと、今回もまた成功するかもしれないという自信につながります。

 

・代理経験:他の人が成功するのを実体験で見ることで「自分にもできるかもしれない」と感じることができます。身近な方に成功している方がいる環境ではモチベーションを高めることができる可能性があります。

 

・言語的説得:他の人から能力を認められたり、励まされたりすることで自信を高めることができます。しかし、現実不可能なことについては、逆効果になる場合もあります。

 

・生理的・情動的状態:ストレスや不安を感じていると、自己効力感が低下し、リラックスした状態だと自己効力感は高まっていきます。自分の感情や身体の状態を認識してコントロールすることができれば自己効力感も高まっていきます。

 

自己効力感を高めるには

 

・小さくても良いので、成功体験を積み重ねる

大きな挑戦をしようと思うと、達成できたと言う気分も少なくなってしまいます。まずは小さな目標を設定し、それを一つ一つ達成していくようにすることで「自分にもできる」と言う感覚を育てることができます。

 

・具体的な目標を考える

曖昧な目標であると、それが達成できたか分かりません。そこでいつまでに何をどれくらい達成したかと言うような具体的、かつ測定可能な目標を設定します。達成な度合いによって達成感を実感することができます。

 

・過去の成功体験を思い出す

過去に困難を乗り換えて達成できた体験を意識的に思い出していきます。「あの時できたのだから、今回もできるかもしれない」と言う気持ちが生じ、自信を高めることができます。

 

・自分自身に肯定的な言葉をかける

自分はできる、自分は成功している、必ず成功するといった肯定的な言葉を、自分自身に意識的に語りかけることによって自己効力感を向上させていきます。

 

・周囲からの肯定的な言葉を受け入れる

周囲からの肯定的な言葉に対して、自らの価値を下げてしまう場合があります。例えばお世辞のように解釈してしまったりする場合がその一つです。それに対してそのまま周囲の言葉を受け入れていくことで自己効力感を高めていきます。

 

・体の健康維持する

十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動に心がけていきます・

 

・ストレス対処のスキルを身に付ける

ストレスの対処方法について、健康的な方法を身に付けていくと心につながっていきます

 

・感情をコントロールする

感情のコントロールが難しいと衝動的になったり不適切な行動を取ったりしがちです。ご託感情のコントロールをうまく見つけていく方法を獲得していきます。

 

他にも様々な方法がありますが、こうしたことを体験的に獲得することによって、自己力感が高められることが考えられます。

 

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