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ブログ | E-Life カウンセリングセンター

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4.【書評】「うつと不安への認知行動療法の統一プロトコル」ワークブック改定第2版 第3章「観察して記録する」ビッドH.バーロウ

第3章は「観察して記録する」です。 ポイントとしては自分の体験を観察して記録するモニタリングの大切さを学んでいきます。体験した感情をモニタリングし続けることで、感情と環境との関わりがどのように変化してかがわかるようになります。 感情がネガティブなときには、辛い気持ちを抱えているので、そのことがずっと続くように感じてしまいます。しかし、モニタリングすることによって、日常生活全てがネガティブな感情に支配されているわけではないと言うことを理解することができます。 感情を記憶することが気分を悪くするのではないかと心配する人もいるかもしれません。主観的な感情に目を向けていくと、どうしてもネガティブな点ばかりに注意が向かってしまいます。しかし、客観的なモニタリングをしていけば、日によって、あるいは時間によって感情は大きく変化していくことがわかります 客観的なモニタリングとはどういうことでしょうか。 簡単に言うと、心理検査のように日々の状況を確認していくと言うことになります。心理検査といっても、 たくさんの項目があるわけではありません。 基本的には5項目によってモニタリングしていきます。測定する尺度は不安尺度、うつ尺度、ポジティブ感情尺度、その他の感情尺度です。 1版では不安尺度、うつ尺度だけでしたが、2版では2尺度が追加になっています。