Step10は「自分を受け入れる」です。これはいたってシンプルで、自分自身に手紙を出すワークをします。自分を労わるのは結構難しいことです。父親がアルコール依存で母親の愚痴を子供の頃からずっと聞かされていた自分自身を労っていくような内容になるかと思います。
Step1１は「自尊心をつくる」です。これはかなり分量があります。一つ目はアファメーションです。アファメーションは自分を愛し、認める行為です。子供のころに不健全な家族で育ってきたACは自尊感情が著しく低いことから、自己の存在に否定的です。そこから脱却することは容易ではありません。そこでアファメーションをしていきますが、すぐにできるというわけではなく、継続的に取り組んでいくものとしています。自尊心を獲得する方法をここでいくつか提案していますが、ユニークなのは健全と不健全な心配を分けるというものです。ACは子供のころに心配していたことが実現していたことから、心配を過剰にしてしまいがちです。著書では心配な事柄に対して行動しないということは不健全な心配としています。やはり心配・不安に関しては具体的なプランが必要ということでしょうか。