ブログBlog

ブログ | E-Life カウンセリングセンター

カウンセリング

【書評】6アダルト・チルドレン癒しのワークブック グリーフワーク 本当の自分を取りもどす16の方法 西尾和美

Step8は「自分の新しい過去をつくる」です。ここでのワークとしては、まずは辛い時期を思い出して、本当はこうして欲しかったんだということを書き出すワークになります。これはリプロセスになりますので、過去の出来事の書き換えになります。ナラティブを書き換えることによって、過去から自由になることを手助けすることができます。
 Step9は「インナーチャイルドを癒す」です。インナーチャイルドはトラウマ治療や催眠療法ではよく登場しますが、A Iに確認してみると以下のような回答でした。
「インナーチャイルド」という用語は、心理学や心理療法の領域で使われることがあります。これは、成人になっても心の中に残る子どもの部分、つまり内なる子どものことを指します。インナーチャイルドの考え方は、個人が幼少期に経験した出来事や感情が、成長してからもその人の行動や感情に影響を与え続けるという理念に基づいています。幼少期に受けたトラウマやストレス、愛情不足などの経験が、成人期になってもその人の心の奥底に影響を及ぼし、意識的でない行動や感情の形成に影響を与えると考えられています。インナーチャイルドの概念は、心理療法において重要な役割を果たすことがあります。心理療法の過程で、クライエントが自分の内なる子どもの部分に気づき、それと向き合うことで、過去のトラウマや未解決の感情を処理し、心の健康を改善することが目指されます。インナーチャイルドを理解し、その部分と向き合うことで、個人は自己受容や自己発見、癒しのプロセスを経験し、より豊かな人間関係や心の安定を得ることができるとされています。
この内容からすると、まずはインナーチャイルドは過去のトラウマによって不自由となった感情や現在において有害となっている意識・無意識的な行動や思考を子どもとしてキャラクター化したものでしょうか。ワークとしては以下の内容です。
1. インナーチャイルドの絵を描く
画力がないと難しいと思いましたが、色での表現も可能です。ちょっと楽しそうです。これはナラティブの対象化です。トラウマの克服には何らかの対象化が必要かと思いますので重要なワークではないでしょうか。

2. インナーチャイルドを抱きしめる
ぬいぐるみや人形がよいとしています。特に子どもの頃からあるぬいぐるみなどがあれば最適としています。このぬいぐるみをインナーチャイルドに見立てて、話しかけていきます。「大変だったね」、「自分の思い通りにしていいんだよ」など子どもにときにして欲しかったことなどを伝えていく作業です。このワークの後にインナーチャイルドの様子を書き込んでいきます。
3. インナーチャイルドに話しかける
 これはイメージの必要とする作業です。インナーチャイルドをイメージしてそのキャラクターと話あっていきます。書籍の内容ではないのですが、インナーチャイルドとの対話が難しいようであれば、インナーチャイルドのキャラクターを変えることもよいかと思います。話し合いをするので、対話を継続できるキャラクターであればよいでしょう。どんな話し合いになるかはわかりませんが、怒ったり、嘆いたりすることもあるでしょう。安全に接していくことが大切です。