カウンセリング
④【書評】うつ病の反すう焦点化認知行動療法 目標の設定(SMART)
目標の設定についてはできるだけ具体的で達成可能な目標にしていくことが求められます。なんともCBT的。ポイントとしては以下のSMARTとなります。
具体的(Specific)
目標は具体的に設定されます。実際に取りくむことが可能なスモールステップに細分化されます。いつ、どこで、誰と、どのようになるかを設定していきます。
測定可能な目標(Measurable)
目標は具体的な行動レベルで設定・定義し、達成状況の評価やモニタリングが可能であるようにする。うつ病や反芻に苦しむ人は回避的な目標を設定することが多いので、接近的な目標にすることも重要としている。
達成可能な目標(Achievable)
目標は達成可能なものに設定するということになりますが、達成が可能になるためのスキルを持っていることや、達成を阻害するものが何かといった確認が必要となります。達成することが難しいことを目標とすると落ち込みがひどくなったりする可能があるかもしれません。
現実的な目標(Realistic)
達成可能な目標と似ていますが、壮大なものではなく、現状から1歩進むような設定になります。
期限のある目標(Time-limited)
期限があると計画が立てやすくなります。成功しても失敗しても期限を設けることで、今後に向けて良い計画を立てやすくなります。
ゴールコンフリクト(目標の葛藤)
目標を設定した後に矛盾があると反芻が生じる可能性があるので、目標に矛盾がないかを確認する必要があります。