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禁煙

禁煙で何度も失敗されている方へ

なぜ、禁煙はうまくいかないのでしょうか。どうして依存症はこれほどまでに手ごわいのでしょうか。いろいろな薬が開発されているのも関わらず、治療率はそれほど高くありません。日本では統計的に年間13万人のかたが喫煙が原因とされる病気で亡くなっています。受動喫煙は1万5千人が亡くなっていると予測されています。多くの依存症の治療が難しいのは、その原因が学習と記憶にあるからだと考えます。そしてその記憶とは「楽しい体験・必要だと思えた体験」になります。喫煙の場合はドーパミンによる作用が大きいかと思います。バッドトリップだけでは依存症にはなりません。依存するには何がしかのメリットが必要です。喫煙の場合も同様のことが起こります。リラックスできる、仲間と会話がはずむ、喫煙時は嫌いな上司と一緒にいなくてもすむ、便秘が解消される、イライラが生じない、仲間はずれにされずにすむ、区切りになる、痩せるといったことがメリットとして感じていることが多いのです。このような記憶は電子タバコを用いても、本数を減らしても、禁煙のための薬を服用しようと消えることはないのです。従って禁煙しても我慢しているとう状態になります。我慢しているということは、なんらかのメリットがあると理解しながら、それをおこなわないということですから、心理的にはかなりの負担となるかと思います。そしてストレスが加わったときや宴会などの喫煙しやすい状態のときに再喫煙してしまいます。そうなると最初に吸った1本と同じようにチェーンスモーカーに戻ってしまいます。禁煙セラピーの特徴はこのメリットと思われるところが実はまったくの錯覚であることを理解するところが特徴です。理屈としてはとても簡単ですが、長くメリットがあると感じている喫煙者にとってはこれを心の底から理解するには時間が必要な場合もあります。失敗している方の多くはまだ喫煙による誤学習が形成され続けている状態ともいえます。しかし失敗を繰り返すなかで新しい学習をすることもできます。こういう心境の中で喫煙してしまった、ライターを目にした瞬間に渇望がおこって吸ってしまったなどです。実は禁煙に成功した方は成功する前に何度か失敗していることが多くあるのです。失敗はとても大切な体験になるので、落ち込まずにさらにチャレンジしてもらえると到着点が見えてくるようになります。そこに行きつくと、タバコはまったく気にならないだけではなく、喫煙者を憐れむようになります。