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ブログ | 広島のカウンセリング・心理療法 E-Life カウンセリングセンター

コラム

ひきこもりの解析

6年くらい前に新聞社から依頼があって、ひきこもりの年齢データの解析をしたことがあります。当時はひきこもりを支援するセンターにいましたので、データ解析は比較的容易でした。今ほど8050問題は話題になっていなかったのですが、40歳以上のひきこもりの方が多くいるのではないかということでデータを分析しました。すると約1/4が40歳以上の方の相談でした。当時の引きこもり対象者は40歳未満でしたので、これは無視できない数値だと思いました。40歳以上の方の支援は難航することが多いのです。一度も就労したことがない方も多く、生活保護で生きていくと断言する方もいらっしゃることから、相談が途切れてしまうことも少なくありません。精神的な問題もぼやけていてすっきりしません。発達障害についても微妙に診断基準に当てはまらなかったり、統合失調症の傾向があっても症状が安定していて、受診につながりにくいのです。医師に往診をお願いしても断られることもありました。また、親が高齢で家族のリソースが弱いのです。こうなるとどのように本人・家族が社会と接触をもつかが重要になります。なかなか解決するのは難しいのですが、いざという時に支援者とつながるようにしておく体制はとっておくことが重要かと思います。経済的なバックアップもとっておくことにこしたことはありません。予防としては幼児期・学童期といった早期の段階で課題を把握しておくことが大切かなと思う次第です。今50代の方は子どものころは今のような発達障害の診断はありませんでしたから、支援を受けることはできませんでした。今の子どもたちは昔と違って医療機関とつながっているとさまざまサービスを受けることができるのはメリットのひとつです。高齢のひきこもりの方は精神疾患があっても受診につながらず支援を受ける対象になっていない方が多くいらっしゃるのが現状ではないでしょうか。