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ブログ | 広島のカウンセリング・心理療法 E-Life カウンセリングセンター

コラム

ポルノ依存2 強烈な依存性

 インターネットの普及によって、ポルノ画像や映像をすぐに手にいれることができるようになり、すぐに性欲を処理することが可能となりました。依存症になりやすいポイントとしては即効性、入手のしやすさ、多幸性、緊張の緩和などがあげられます。入手のしやすさという点では覚醒剤は難しいと思われますし、高価でもあります。アルコールは入手しやすいですが、即効性はタバコほどではありません。タバコは即効性がありますが、子どもにとっては高価でもあり、未成年の入手には法のハードルがあります。社会的な圧力も存在します。しかしポルノは依存症になりやすいポイントをすべてクリアしています。映像・画像は無料ですし、興奮性とオーガズム後のリラックス感もあります。ある人はポルノについてこのように主張します。「ポルノがあるおかげで性犯罪を犯さずにすんでいる」と。しかし本当でしょうか。依存には耐性というものがあります。これは多くの依存症に共通するものです。ポルノについても同じことが言えます。ポルノを利用することで、いままで鑑賞していたものには満足できなくなり、どんどんと過激な描写やシチュエーションの異なったものを求めるようになります。
ポルノ依存を考える上でさらに難しいのが、性欲のトリガーがたくさんあるということです。ギャンブルであれば、パチンコ屋の明かりや花飾りはトリガーになりやすいものですが、そんなに頻繁にあるものではありません。しかし、ポルノのトリガーは人間だけでなく、身に着けているものや画像、映像など至るところにあります。さらにはイメージもトリガーになります。具体的なものがなくても自分が想起するイメージだけでも十分なトリガーになってしまいます。さらに厄介なのは身体刺激によって渇望が起こります。性器の接触はもちろんのこと、自己あるいは他者への身体接触によっても渇望が生じます。このようなことですから、暇な時間や人ごみでも渇望が生じやすいと考えられます。
男性にとって定期的な射精が好ましいかどうかという議論が多くあります。定期的に射精しないと精子の活動が低下する、射精回数と前立腺がんとの相関関係などはある程度射精が必要であることを示唆する研究です。一方でまったくしないという人も多くいらっしゃいますし、それをめざしている方もいます。どれが正しいのかを断定することはできませんが、広義に解釈すればポルノに限らず、依存症は自分あるいは他者にとって問題意識があるにもかかわらず、その依存対象をコントロールできない状況と定義すれば、必要なタスクがあるにも関わらず、ポルノの検索にふけってそれを優先させてしまう、あるいは経済的に打撃を受けるほど散財してしまうといった状況であれば、依存症に近い状態といえると考えます。

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