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心理療法・カウンセリング

反芻とフュージョン

鬱や不安傾向の強い方には堂々巡りしている状態であったり、先のことを考えすぎてしまっている場合が少なくありません。これは本人にとっては気づきにくいものです。予測したり考えたりすることは特別異常なことではないからです。しかし過度にこの状態が強まると脳と負担が増大しますので、強制的に休息せざるを得ない状態になる場合があります。しかし一般的にこの状態を改善しようと思っても、このことに自覚がないとできにくいものです。しかしこうした点を理解し、対処方法を獲得していないと、休職して復職しても同じような事態に陥ってしまい、再発という経過を辿っていく場合も考えられます。フュージョンは過去の影響や未来の予測が現実の生活に入り込んでいる状態ですが、これは想像の産物にすぎませんので、いくらでも生産し続けることができます。この状態に気づくことは比較的簡単です。日曜日の夕方には決まって気分が憂鬱になったり、朝起きると仕事のことで不安になってしまうような状態です。これは思考によって作られている可能性が高いといえます。どうしてこのような習慣が形成されてしまったのかということですが、原因がいろいろだと思います。ただ大人の発達検査をする際に、こうした状態になっている方の中には推理能力の高い方が多くいらっしゃいます。したがって予測することがよく当たるということです。もしかするとフュージョンというものは、予測能力が高いがゆえに強化された習慣ともいえます。推理能力は長所でもありますので、こうした習慣を弱めるということができません。マインドルネス療法は今の状態を意識していくことを重視しますので、フュージョンの状態にある方にはおすすめしたい療法のひとつです。弱点はすぐにマスターすることができないということです。ゆるやかに変化していきますので自覚しにくいのです。持続性をもって取り組んでいくことがポイントになります。