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心理療法・カウンセリング

鬱・不安・依存傾向への心理カウンセリング 

カウンセリングの際に言語化されたものが事実であるかどうか。カウンセリングをする際には気になるところです。しかしその時、現場にいるわけではないので実際はどうだったかはわかりません。しかし相談されている方にとっては事実と感じているわけですからそれについてしっかりと聞かせていただきます。一方で思考していることというのは物語でもあります。その物語はとても貴重で大切なことですが、支援する立場としてはその物語が相談に来られた方の生き方の価値に結びついているか、あるいは生活の質を向上させてるものなのかを重視します。ですから心理カウンセリングの際に事実確認に多くの時間を費やすことは私の場合はありません。もし相談された方が肥満で悩んでいて、自分はだめで食のコントロールできなくて死んでしまいたいという思考になっているとすれば、その思考から生じる物語は生活の質を向上させません。禁煙をする際に、また以前のような苦しい思いをしないといけないのか、前回禁煙に失敗したときの落ち込みがひどく、また同じ経験をするのは辛いと思考してしまうと、禁煙への動機付けは削がれていってしまいます。思考は実生活によって価値があるものかを検証することがとても大切です。禁煙の失敗は新しい成功の手段があることを示してくれるという点で建設的です。もし健康という価値を重視するのであれば、禁煙の失敗はとても重要な価値をもっているといえます。少し注意しないといけないのはポジティブなことがよくて、ネガティブなことが悪いといっているのではありません。ここでではその考え方が生活の質を向上させるのかを問うというです。思考は単なる言語であるため、それが生活の質を落としてしまうのであれば、それを止めることも有効だといえます。しかし思考を止めるのは容易でありません。むしろ止めようと思えば思うほど思い浮かんできます。むしろ思考を観察し、価値と結びついた思考をしたほうが生活を向上させてくれる可能性が高くなります。思考と観察ではモードが異なっています。思考は言語的なものですから際限はなく、かつ現実に生じているものではありません。一方で観察は現実と結びついています。瞑想では呼吸や今生じている音などといった現実と結びついています。ヨガでは身体の動きやそれによって生じる身体感覚と結びついています。思考が生じたしてもすぐに現実に戻すことができます。こうしたトレーニングによって思考や感情を支配下におくことができるようになります。