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心理療法・カウンセリング

アンガーマネージメント

最近怒りのコントロールについての依頼や質問などが増えました。いわゆるアンガーマネージメントといわれるものです。特に自閉や多動傾向のあるお子さんへの対応では親御さんや学校の先生はいろいろと苦労されていることも少なくないと思われます。アンガーコントロールは本人にその自覚がある場合はそのコントロール、周りの方のご相談の場合はその対応方法になります。私がこの方法を最初に実施したのは矯正施設でした。受刑者にこれを習得してもらい、社会復帰後にそれをうまく実践してもらいたかったからです。そして次はお子さんでした。暴力が頻発するため、いろいろと問題となったことから実施しました。次は多動傾向のお子さんへの対応として親御さんや学校の先生と話し合いで提案させてもらいました。アンガーコントロールは基本的には怒りが生じたときの身体感覚を認識することが最初になります。もちろんそれを認識するのは行動をおこす前に認識しなければいけません。殴った後に、あるいは暴言を吐いたあとに怒りに気づいてリラックスしてもあまり意味がないからです。被害が最小限にすむという点ではメリットがあるとは思いますが。怒りの身体感覚は多くの場合、上半身に出やすいものです。心臓の鼓動や腕の緊張、頭や胸の違和感などが多いと思います。まずそれを認識します。しかし身体感覚を認識できない方はもいらっしゃいます。こうした場合はロールプレイなどを用います。ある人にこんなことを言われた、こんな仕草をされたときにどのように対応するについて、実演する中で身体感覚を理解していきます。ただ、ロールプレイは実際にトラブルが生じた場面は避けた方がいい場合もあります。理由はあまりにも刺激が強く、しんどくなることもあるからです。身体感覚の次は思考の方になります。怒りを生じた場合にはなんらかの主張をしたい場合がほとんどです。それが言語化されず、行動に移ってしまいます。したがって自己主張のスキルがとても大切になります。どのようなことが言いたかったのか、どのように関わってほしかったのかについて確認していきます。その次は対処戦略になります。行動化する前にどのような対処ができるかを考えていきます。多くの場合は、その場を立ち去る、リラックスする、深呼吸するといった身体の高ぶりが落ち着くのを待つといったものが多いと思います。自律神経系の動きからすれば怒りは交感神経系が優位な「戦う」状態で、その場から立ち去るというのは同様に交感神経系が優位な「逃げる」になりますから、「戦う」から「逃げる」には移行しやすいのです。